社員の時間生産性を高めるには一定の時間内に効率よく仕事をこなせるようなサポート体制が必要である。秘書やアシスタントは重要なサポート要員だが、これらのスタッフも曖昧な指示を出したり、思いつきで仕事を頼んでいたら効果的に活用はできない。アシスタントの時間はしばしばもっとも貴重な資源となる。アシスタントには効率良く仕事のできるデータベースを持たせ、最大限の権限を与えなければならない。日本の企業の幹部はまだ秘書やアシスタントの使い方が効率的でない。
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あるいは効果的でない場合が多い。海外旅行に出かけている時、数時間おきに秘書と連絡をとるのは世界では経営幹部の常識だが、日本ではそこまでアシスタントを直接活用している人は少ない。なぜなら社長室やその他の部門でそうした仕事は済んでいるからだ。ということは秘書やアシスタントは私用に近い仕事をこなしているだけのお飾りにすぎないということになる。このような人の使い方では労働力はいくらあっても足りない。しかもその労働力は世界一高価なのである。直行直帰という働き方がある。セールスマンの場合など、セールス活動の現場に自宅から直行し、また現場の仕事が終ったら自宅へ直帰するというものだ。アシスタントや後方スタッフのサポートがしっかりしていれば、これは効果的な仕事のしかたである。オフィスに立寄る時間が省けるだけ多くの仕事ができるし、労働時間も短くできる。とりわけ首都圏のように通勤に時間がかかるような場合にはこの方式は効果がある。実際、自宅、会社、仕事の現場との連繋のロジスティクスをもっと本格的に考えて時間効率を向上させる必要がある。しかも、これからは情報革命がますます進展して、どこにいても仕事ができる時代になる。働く人々の時間価値が世界で一番高いという事実を自覚して、それにふさわしい働き方を再設計することが求められている。以下、そうした観点から労働力のいくつかのタイプについての人材活用の方向を考えたいと思う。