雇用の安定という価値への確信は失われつつある

2011.12.24

システムの機能の低下に対処するという本来の目的を達成することなく終わるかもしれない。ゆえに、何にもまして重要なことは、自分たちがなそうとしている制度変更が何であるかを冷静に認識することだ。システムの変動は、環境条件の変化に応じて、ただ機械的に進行するわけではない。新たな制度の導入は、市場や技術の変動の大きさといった客観的要因に左右されると同時に、システムを構成する諸個人の選択の結果でもある。つまり、システムの機能の上下をどのようなものとして認識するのか、何を新たな目標とするのか、そのためにシステムをどのように変革するのか、その制約は何であり、その上で何が可能であるのかといったことに関する人々の思考と行動の結果でもある。

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しかし、われわれを覆うのは、この点に関する見通しのなさでもある。つまり、自分たちのシステムの未来展望のなさであり、何を目的とするかに関する意見の不一致や混乱である。この意味で、現在の見通しのなさは、市場や技術の要因にかかわる不確実性のゆえであると同時に、何をシステムの価値とするかに関する確信の欠如のゆえでもある。もしわれわれの前提となっている価値が雇用の安定ということにあるのなら、確かにその確信は急速に失われつつある。




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