就活はこれだけでない。これに先立って、最近は「就業体験」であるインターンシップへの参加も当たり前になっている。就職情報サービス会社が六月にインターンシップ紹介サイトを立ち上げ、就職活動の事実上のスタートと考える学生が一斉に登録し、今や就職希望学生数の半数が参加している。「選考活動は四年生になってから」との立場から、インターンシップについて日本経団連は「企業の実態を知ってもらう採用広報」との位置づけなのだが、学生の間では「インターンシップへの参加はその後の就職活動によい影響をもたらす」と信じられており、優秀な人材をいち早く獲得したい企業の実質、採用活動となるインターンシップの前倒しも止まらない。
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早い企業で六月、多くは大学三年生の夏休み期間を活用して実施され、期間は数日から一〜二週間のところが多い。中には米国のように採用直結型のインターンシップ実施企業も現れている。ERP(基幹業務)パッケージソフトの「ワークスアプリケーションズ」という会社がある。一般にはなじみの薄い企業だが、同社にエントリーする学生数は今や年に七万人にも及び、三菱東京UFJ銀行と並ぶほどである。同社のインターンシップはまさに就活の代表的な風物詩になった感もあり、学生の間では非常に有名な企業だ。同社のインターンは「問題解決能力発掘インターンシップ」と名づけており、参加者の問題解決能力を引き出し、新しい価値を生む力を持つ人材を発掘することを狙いにしたものだ。いわゆる多くの企業が実施している「就業体験」ではなく、例えば「旅行代理店の内部業務を効率化するイノベーションを考えよ」といった課題を与え、参加者は一〇日間会社に出社して朝一〇時から夕方六時まで、ひたすら自分なりの答えを出すまで徹底的に考え抜くことを要求される。最終的には自分で思い描く内容についてシステムを作らせるところまで求めるというハードなものだ。成績優秀者には即入社あるいは三年または五年の間いつでも入社できる「入社パス」を発行している。